「〜べき」的な生き方が生きやすい


感情の取り扱い事例
【自分がどうしたいかわからない…】

今回の受講生のそもそもの相談は「部下に意地悪をしてしまう」というものだった。意地悪してしまうことの何が問題なのか尋ねると、「意地悪をしてしまった後の自分が気分が悪い。こうあるべきだと明確な指示みたいなものがあった方がやりやすい」と言う。

ん?
「should(〜べき)な生き方が生きやすい」というのは自分のwant(欲求)に蓋をしてきた方が多い。そして、そのことに自覚がない。

他人に意地悪をしていることを指示がないからとか、自分以外のせいにしていないか?あなたは何を蓋しているの?

受講生は自分の中のニーズやwantに目を向け、気づいていかなければならない。自分のwantから目を背けてきた理由が例えば、自分の期待に沿うようにあなたをコントロールする人間や、期待に沿うように行動した際にだけ評価してくる人ばかりだったとしたらそれは、あなたに魅力がないからだ。

あなたは女性としてどんな魅力があるの?

受講生は俯きながら「私には魅力はない。」と言う。

自分の魅力を否定することのメリットは何?

あなたの部下に意地悪な気持ちが湧くのは、あなたが部下より優位な立場に立ってるからでしょ?部下が恵まれた環境で育ってきていることをものすごく意識している。

女性の部下だと特に自分の女性性が否定されるように感じパニックになるので、育ってきた環境や周りのせいにしている。誰かのせいにしているうちは彼女の苦しみは解消しない。

その過酷な環境の中で頑張って生きてきた子どもの頃のあなたに
大人のあなたは謝らなければいけない。私が言っている意味わかる?

そんなことをしているあなたをあなたが蔑んでいるということ。

自分に魅力がないことに逃げているのに、自分に魅了がないことで歪み、そのことで誰かを攻撃しようとしていること。あなたはわかっているはずだよ。


羨ましいんだよね。「私だって部下みたいに丸ごと受け入れてもらって生きてきたかった」んだよね。「期待に応えないとダメ」ではなく、自分のwantをオープンにしても大丈夫な環境にいたかったんだよね。
「部下が羨ましい」と認めていいんだよ。認めたからってあなたは負けじゃない。

それに小さい頃の自分はそんな環境の中でよく頑張ったじゃない。よく生き抜いてきた。だけど、もうあなたは十分大人になった。子どもの頃のように誰かに拒否されたら生きれないような状態に居ない。
子どもの頃のルールを守る必要なない。自由なんだよ。選べるんだよ。
さぁ!あなたは何を選んでいきたい?

受講生は黙ったままだった。
wantを抑圧して生きてきた人は自分のwantがすぐにはわからない。
ただ、あなたはあなたのwantを知ろうとしている。あなたの人生が始まろうとしているのと同じだよ。やっと始まるんだよ!あなたの人生が。