頑張っているのにうまくいかない


感情の取り扱い事例
あなたはどう生きたいの?

頑張ってるのにうまくいかない
そういうことって、まぁまぁある。
頑張ればうまくいくほど世の中、甘くない。

しかし、「あんなに頑張っていたのになぜ?」と不思議に感じるほど頑張りに見合わない結果しか持ってない人がいる
そういったことを繰り返す人には共通する点がある。それは、頑張ることが目的になっていて、頑張ることの目的と方向が本来のものからズレているところ。

結果よりプロセスが大事なことも事実なら、
結果を伴わない頑張りは頑張りとは言えないのも事実

今回の受講生が繰り返していた現実は、頑張ってもいつも最後にダメになる、うまくいかないといったものだった。

資格試験に向けて頑張っていた受講生。年に1度しかない試験を受けること6回。次も不合格ならこの資格は諦めると家族にも宣言し、背水の陣で頑張っていた。

いつも途中でやる気が出なくなる、1年の中で何とはなく集中できない期間があり、それが不合格の原因だと見立てていた受講生はこの一年、「やる気」に任せることを排除し、コンスタントに学習を重ね、資格試験の予備校の模試でも合格ラインを得ていた。いよいよと喜んでいたのだが、試験前日に発熱し、不合格となってしまう。

落ち込んだ風で講座に現れた受講生。
しかし、発熱したとしても既に十分力がある受講生が不合格とは、、、。資格試験といっても何年も費やす必要があるほど難しいものでは決してなかった。私には納得がいかない。どうもおかしい。4nessコーピング的には、彼が不合格を望んでいたとしか思えない。だから発熱し、不合格を抵抗できない事実として無自覚に作り出したと解釈すれば納得がいく。

合格すると怖いの?という私の質問に受講生は「わからない」と答えた。この講座では、「わからない」「面倒くさい」「自信がない」の3つの言葉は禁止だ。この3つの言葉を使う時は脳のシャットダウンが起こっていて、シャットダウンしたくなるほど、人生が激変する大切なヒントが隠れていることが多いから。

質問を変え、合格するとどうなるの?と尋ねると彼は自分でも不思議そうに、でも正直に答えてくれた。
世間に出なければならなくなる

そっか!リアルを回避して「やればできる」といった可能性の中で生きたいんだ。
・合格すれば、きっとうまくいく。
・資格試験に受かれば、大丈夫。
といった世界で生き続けたい。その世界で生き続けることを安心だと誤解していて、その世界から出ないように働きかけていたんだ。だから、合格しないようにする。

彼は望んで「目標に向かって頑張っている人」で居続けようとしていた。つまり、これまでの頑張りは本当の頑張りではなく頑張っているアピール。「こんなに頑張ったのに…」といった言い訳を集めるのための頑張りでしかなかった。

しかし、今回は本気でやって成績が上がった。正しく書けば、成績が上がってしまった。合格してしまったら世間に出なければならなくなる。何年も『受験生』でいた彼にすれば、世間は恐ろしいところで、資格を取ったとしても、その程度の武器では戦えないことを薄々わかっていて、自分は世間でサバイバルしていく自信がない。いい大人が自信がないとも言えないから、『頑張っているがうまくいかない自分』を選んでいて、世間に出ない工夫をしていた。戦う必要もなく安全で、弱気な彼の格好の居場所と言ってもよかったのかもしれない。

戦っていればそれなりに力はついていくもの。しかし、彼は『受験生』といった周りも認める戦わなくていい場所に逃げた。『受験生』に逃げるのにもタイムリミットがある。資格試験に合格しようがしなかろうが、『先延ばし』は所詮『先延ばし』でしかなく、いづれ世間で戦わなければならない。

あなたが望むならその生き方もいいでしょう。そういう生き方もある。しかし、あなたには家族がいる。そんな生き方に巻き込まれる家族はたまったものじゃない。そんな遠くないうちに家族は呆れて、離れていくわよ。

彼は孤独も恐れていた。
世間で戦うことも恐ろしければ、一人になることも恐ろしい。恐ろしい選択肢しかない彼がそのまま選ぶことなく過ごしていくと、より安全な『病気』に逃げてしまうかもしれない。病気になれば、家族は優しくしてくれるだろうし、働かなければならないと考える必要もないだろう。そういう人生がいい?という私の質問に首を振る受講生。

「頑張ってきたのに…僕の頑張りは無駄だったのでしょうか?」
頑張れば大丈夫なんて保証はどこにもない。ましてや、頑張りました!といったバッチでは生きられない。社会人で頑張ってない人なんているの?社会人が頑張るのは普通で、結果が全て。頑張っても結果を出せない人より、頑張らずに結果を出す人の方が優秀だよね。そういうものなんだよ。結果、どうだったか?がいつも問われていて、プロセスなんて誰も見ちゃいない。プロセスが持て囃されるのは勝利した人だけなんだ。
『発熱をして自分の力を発揮できなかったから不合格だった』といちいち人に言うの?背中に『何年も頑張ってきたけどダメだったんです』と書いておくの?

サバイバルしていく力と自信をつけるには戦ってみるしかない。戦いなさい。どうしてもその資格が欲しいなら、ちゃんと働きながらやりなさい。お金があるとかないとか関係ない。戦っていれば必ず力はついてくる。逃げていたらいつまでも力がつかないどころか、どんどん弱くなる。もっと恐ろしくなる。


どう生きたいんだろう?あなたは。

これがこの講座での私からの最後の質問だった。講座中に答える必要はない。大切なことだから、ゆっくり考えておいで。

彼はどんな感じで次回の講座に現れるのだろう…。
また逃げるのだろうか、それとも対峙できるだろうか。
彼の人生にとって大きな分かれ道となるはずだ。