甘えたいんだよね


感情の取り扱い事例
【この講座は役に立ちません】

今回の受講生は自尊感情が低いことが課題のひとつだった。

講座への参加動機を言ってもらう場面では「なんとなく」や「ただ」と口にし、講座中やアンケートには「この講座に来ていても何も変化は起きません」といった否定的なメッセージを発信してくる。

こういった受講生は少なくない。

弊社は受講生志向の講座運営をしているが、それは基本的なルールを守るという前提があってのことだ。他者に迷惑をかけるような行為、自分本位な受講生やお客様然とした受講生、自立していない(自分で稼いでない)受講生などはご遠慮願う。講座の場作りは講師一人ではできない。参加する受講生にとどまらず、講座に関わっている全員が共同で作り上げていくものが講座運営だと考えている。

ただ、否定的なメッセージを発信する受講生たちは往々にして「自分を持て余している良い子」なことが多い。

私は講座の中で彼らの自己尊重感を育てるような言葉かけをしていくので、まるで私が母代わりのようになる。すると、私を落胆させるようなことをしでかす。つまり「私は甘えたいんだ」「私を見て欲しい。寂しいんだ」とおっしゃっているのと一緒なのだ。が、こういったパターンを持っていることに受講生自身が気づけていない。それどころか社会人として発言するためにあらゆる理屈を総動員して「講座がいかにダメか」を訴えようとする。

ちなみに受講生は30代〜60代の充分な大人たちだが、直接私に言ってくる受講生には「率直な意見をありがとう!どういうところにそうお感じになる?」など積極的に取り扱っていく。

そう、今までのあなたの親子関係や人間関係で感じていた自己確認(セルフのBを確認する行為)のパターンとは違うことをはっきりするために。

この先に気づきがある。
まるで思春期の反抗期のようで、後で振り返ると受講生は恥ずかしいだろうが成長のプロセスなのだ。甘えたがっている自分や寂しい自分に気づくことができれば受講生は大きく一歩前進する

成長は何も子どもだけのものではない。
私たち大人も、知的にも経験的にも心理的にも成長していく

さぁ!今日はどんな反抗期の受講生がやってくるだろう。
ただ我が家には高校生のリアル反抗期の息子もいる。
ずいぶんと反抗期に囲まれてるなぁ。