残念ながら先はわからないが…

報道にて起こっているさまざまな悲しい出来事を知り、その皆様がご不便な生活を強いられてどれほど大変な思いをなさっていることかと気遣われてなりません。1秒でも早く平和な暮らしが戻りますように。

「残念ながら先はわからない」

  4nessコーピングでは「あなたがあなたをどう認知しているか」といったセルフのBが現実に投影されているというスタンスで講座を進めています。

ただ、生きているとセルフのBを変えるだけじゃ抗えない出来事が起こるのも事実です。

例えば2016年に熊本地震があった際、熊本の受講生がまだまだ余震が残る中、福岡まで講座に来てくれたのですが「この先一体、どこまで備えればいいのでしょう?」と私に尋ねました。「残念ながら、先はわからない。」と私はお答えしたのですが、それが事実だからです。

準備しておけば、知っていれば…といったこともあるので、情報収集や準備は大切ですが、ここまで準備すれば大丈夫!といったことは人生にはない。この「時代の変貌期」にあっては尚のことです。

出来事をどうフィードバックするか

先がわからないとなると不安が募る方も多いかと思います。
では、不安の根源には何があると思いますか?

不安には「これから起こるさまざまな状況を乗り切れないかもしれない」
「うまく対処できないかもしれない」といった自身に対する恐れが強く存在するときに現れやすいのです。

その不安は本当でしょうか?

確かに地震や天災といった予測のつかない出来事への不安は募りますが、あなたは今までの人生で多くの課題を乗り越え、対処し、上手くやってきたのではないでしょうか。

事実を見る力も、選択肢の自由も、そして選択してゆく力も十二分についていると思います。誰かに頼ることにもOKが出せています。出来ないことは出来ないと言えます。仮に選択肢が間違っていたとわかったら、やり直せばいいのも知っています。

辛い感情も、ホッとしてしまう感情も、全ての感情に良し悪しはなく、
ヒントなんだということも感じてきたはずです。

疲れるのは当然です。緊張にさらされてきたのですから。やる気がなくなってしまうことも自然なことです。あなたの能力、存在価値とは連動しません。

出来事は変わらないが、そのことを自分にどう説明するかといった解釈によって人は随分変わります。自分に出来事をどうフィードバックしたかです。だからって疲れている時は無理にポジティブなフィードバックをする必要はありません。それも選べることを知っています。

未来を予測することはできないが、何が起ころうがしっかり対処できる力があなたにはあるのです。

あなたには力が充分にある

頭ではわかっていても、そう思えないときがあるのも自然です。
そんな時はしっかり休みましょう。

強いストレスがかかると人の脳は危機管理のために論理的な思考をする新皮質とのつながりを弱くします。身を守るためです。生きることが最優先なのです。

しっかり休み、心身ともに健全さを取り戻すのが優先で、どう生きるかは二の次です。何が起ころうとも、あなたには生きてゆく力が充分にあり、必要な存在だといった自己受容感、サバイバルできるメンタルがあります。人にはそもそも備わっているのです。
*隔週金曜更新のnote「ひよこ豆」は私のpcからアクセスできないため、しばらくお休みいただきます。