感情の取り扱い事例【無意識的防衛は続く】
体調がすぐれない。だんだんと悪くなっていく。
家から出たくなくなる。意欲も出ない。
それどころか、隣の部屋に越してきた夫婦がうるさい。生活音が気になる。
夜もしっかり眠れない状態が転勤後、半年以上つづいていた。
色々改善を図ってみたが全く変わらない。それどころか悪くなっていく。
そこで4nessコーピング講座を受講したという。
行動が減って、過敏さが増しているというのは精神疾患の可能性が高い。
実際、発達に偏りがあって、強いストレスがかかると精神疾患になりやすい。
変わらないということは、今のままでいることのメリットが著しく高いはずだ。
メリットを自覚するときっと良くなる。
つまり、本人が体調不良にメリットがあることを自覚させることが大切になる。
率直的に言いますが、今の状態のメリットがありませんか?
この質問から2ヶ月。
クライアントは自分の心の内を言葉にできるようになってきた。
「リストラじゃない。ただの転勤だ。
だけど、よくも俺をこんな地方に飛ばしやがったな。
父に、母に、会社に、私が不幸になることによって、
私をこのように追い詰めた人間に満足させない。」
無自覚に何かに復讐しながら生きるというパターン
自分が不幸になることによって会社への復讐ができる。
非常な怒りをかかえていて、受講生は憤っていた。
だが、恨みや復讐したい気持ちを言葉にできるようになることで、体調不良は改善していっていた。
クライアントは事実から回避する。逃避するとも言える。無意識的に自己防衛している。
だから、私のような講師がやることは、相手を理解したうえでエレガントな直面化を実施すること。今の状態にあるメリットを聞き、事実に直面化していくのだけど、奇妙なことが起こり始める。
講座には来るし、深い気づきを得るのだが、やらない。
受講生が実践しなくなるのだ。
ある一定までの改善が見られたあと、クライアントは気づいたことや宿題さえ実践しようとしなくなった。
これはカウンセラーを当事者と同程度、不快にさせることが
クライアントの願いとなってしまっているケースだ。
「俺が感じている思いをお前も味わえよ。
お前が挫折感を味わっているとしたら、それが俺が味わっている挫折感と同じだ。
そういうものが私の中にあるんだ。初めて分かっただろう?」
うまくいかせないことでカウンセラーや講師に挫折感を味合わせようとする、
その挫折感はクライアントが日々、味わい続けてきた挫折感。
そういう形で彼らは私にわからせようとする。
その手できたか!(笑)
上記のことを理解しているから私は落ち込まない。
それくらい関係が深まってきたと捉えている。
まるで反抗期の子どもがいるようだ。
私は負の世界にひきづり込まれないわよ。不健康にもならない。
無自覚に何かに復讐しながら生きるというパターンを無自覚にやり続けるんだよね。
私にも。
無意識的防衛は続いているんだね。
そう簡単にやめれるもんじゃないか。ずっとそうやってきたんだもんね。
私は大丈夫。さぁ!ひとつひとつしっかり直面化していくわよ!
コメント
ゆかり先生へ
基礎講座を終えて5年?程経ちます。
その節はありがとうございました😊
こちらにコメントさせて頂くのも何年振りです。「無意識の自己防衛」を読みコメントしたくなりました(笑)
それというのも、講座の後、色々挑戦して環境も替え、今年、産業カウンセラーの養成講座を受講し、来年資格試験を控えてアタフタしているもので、、先生の書かれている文面がすごく納得できて、、ついコメントしたくなりました。
そしてまた、講座受けたくなりました♪
講座を受けた事で、自分の中の色々な事が変化し、より自由に仕事ができ、日々楽しく暮らせてます!
また、コメントさせて頂きます。
コメント、ありがとう!
お元気でらっしゃる様子が伺えて嬉しいです。
ぜひ、講座にもいらしてください。
お会いできる日を心待ちにしています。