感情の取り扱い事例
人を怒らせてしまう人の心理には…
なぜか、人を怒らせてしまう。
どうして怒りだすのかよくわからない。
いつも標的にされてしまう…
受講生はどの職場に行っても同じような目に合っているという。そういう人は居る。自分でどうしてそうなるのかわからない。気をつけて人と付き合っているつもりなのだけど、どうしてかどの職場でもそうなる。
あなたは自分に価値があると思っている?
という私の質問に考えながら答えてくれた。
価値があると意識では思っていますが、多分心の底では無いと思っているんだろうと思います。
あなたは勇気があるね!
そうなの、きっと自分には価値がないと思っている。それで自分自身に怒りをためているんだよね。なぜ、価値がないことで怒りを溜めているか、考えてみましょう。コレが宿題です。
受講生は大切な課題に向き合っているからこそ、その場で安易に答えるのではなく、じっくり考えて欲しかった。そして、次の講座に現れた受講生は宿題の答えを話してくれた。
私は、親に価値がない自分で申し訳ないと思っていたんだなと思います。
親に顔向けができないと思っている自分に気づいて、泣きました。
よく気付きましたね。
自分に価値がない自分を自分で責めて、怒りをためていた。その怒りが攻撃性となって現れていたのです。だから、あなたの意識は良好な関係を作ろうとしていても、無意識に周りの人を攻撃するような発言になっていたということ。
受講生は「これで、何かに駆り立てられるような、切迫感がなくなる気がします。」と言った。
受講生は価値をつけなければといつもいつも自分自身を追い詰めていたことを意識できるようになっていた。人は他者に怒りを持っているようで、実は自分の内に怒りを抱えている。その怒りを意識できなければ、他者への攻撃性として必ず現れる。すると、良好な人間関係を築くことは難しい。自分との良い関係を築くことなしに他者との良い関係は築けない。
よかった〜!よく気づけた‼︎ コレからのことは落ち着いた後、考えたらいい。まずは、自分を常に責めながら自分への怒りを募らせていたことを味わおう。頑張ってきた自分を労おう。大泣きしていい。本当はずっと泣きたかったはずだ。それを今やろう。
受講生の未処理の感情の処理は一気に進むだろう。
本当の課題に気づけたのだから、向かうべきはそこだ。自分をもっと深く知らなければならない。そのためにも思いっきり嘆く必要がある。自分の本当の思いに正直に、自分の人生を生きるために。