生きている意味があるのか?


感情の取り扱い事例
【アルコール依存症から】

「あなた、アルコールというお友達を亡くしてお友達はいるの?

アルコールということをテーマにして仲間ができ、
アルコールの仲間として受講に来ているじゃない。

すると、
アルコールがなくなったとしたら、絆を全部失うことになるじゃない。
天涯孤独。
妻も子どもも、仕事も何もかも無くなった。
そうしたら死にたくもなるじゃない。

だとしたら、
あなたは、アルコールでしか救えないんだからさ。
だから、アルコールをやめたいっていうのは私はどうかと思うよ。

どう?」

受講生は黙っていた。
が、流石にアルコールをやめないことは否定した。
実際、受講生はアルコールをやめて数年が経っている。

「なら、何か自分のなかに新しい価値を見つけるしかないじゃん。
自分が生きている価値、生きてきた価値。
それを見つけるのが私との課題ね。」


受講生は苦しんでいた。

仕事は続かない。
子どもとも長年会っていない。
今、自分の家族はいない。

受講生の頭の中には、

自分に価値があるのか?
生きている意味があるのか?

といった言葉が出てくる。

自己尊重感が著しく低下している。
無くしているといってもいいかもしれない。
自己尊重感が低下すると危険性が高まる。

仕事を辞めるということも、絆をどんどん消している。
最悪を考えていいだろう。

「自殺を考えてますね。」

という私の問いに
受講生はただただびっくりした様子だった。

「私を見て約束してください。
そういう気持ちになったら必ず、わたくしと会うということを約束してください。
受講期間中は絶対に死なないというお約束をしてください。

受講生は誓約書にサインをした。

課題は少ないとは言わない。
向き合いたくない孤独とも向き合わなくてはならないだろう。
自分の価値を見出していかなければならない。
時間はかかるはずだ。

ただ、絆は必ず結ぶことができる。

始めましょ!

【ニュースサイトでご紹介いただいています!】
Tokyofm「きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0~Touch Your Heart~」番組内でバービーさんよりご紹介いただいた『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』。
当日の詳細をニュースサイトでも掲載いただきました。