成功に二の足を踏むパターンからの脱却


感情の取り扱い事例
なぜかうまく行きそうになると
間違った選択肢を選ぶ受講生

私たちには高尚かそうでないかは別にして、目指すところがある。
高級車に乗るぞ!でも、金を稼ぐぞ!でも、痩せて綺麗になる!でも
こうなったら良いなぁ、こうなるために頑張りたいなぁ、こうするぞ!といったゴールみたいなものに、ぼんやりとでも向かっている

優秀な受講生はすぐに結果を出せる力を持っていた。が、なぜかいつもあと少しという時に崩れていく。成功しそうになるとダメになることを繰り返していた。

責任を取らされる状況になるというか、うまく行きそうになるとうまく行かない方を選んでしまう。

そういうことをしちゃうんだよね。それによるメリットが何かあるからだよね。簡単に言うと「こんな私なんか」というのがあるんじゃないのかなこんな私がうまくいくはずがないと思っていない?どうせ、私なんかダメよと思ってない?それが強い自己認知(セルフのB)なんだけどね。

ふわふわと生きている感じがしない?
地に足がついて生きてる感じがする?

本当の自分はこの程度じゃないんだ!という感じもしているはず。本当の自分は能力があって、なんでもやり遂げることができると思ってるでしょう?こんなもんじゃない!と言う声が聞こえてるはずで、仮の自分で生きているような気がしない?

受講生は強くうなづいた。これは、本体の自分と世間が受け入れるだろうと解釈して作り上げた自分とで乖離した生き方をしている状態
中心となる自分がいるけれど、その自分には全く自信がない。仕事をしていく分離した個性を持った存在がいて、これがうまくいくとなると本体の自分とは全く違ったことをしているような感じが強まる。作り上げた仮の自分がうまくっているようで違和感が起こる

本体の自分がうまくいきそうな仮の自分を引きづり降ろす。本体の方、中心となる人格の方が当然強いから。それは自然なことで、本当の私には全く力がないと感じていて、見せかけの自分が上手くいってしまうことに恐れを抱いている。

例え仕事で成功していても、本体からすれば「そんな力はない」と言って引き戻そうとする。受講生はうまくいきそうになると、そんなはずはないと自分が自分を引きづり降ろすといったことを繰り返していた

そういった場合まず、本当の私はどう言うものなのか」を見ないといけない。強いネガティブな根っこがある。この根っこを見つめる必要があって、そういう自分を許し、受け入れる必要がある

根っこがネガティブであるほど「人は完璧でなければならない」とか、「仕事は誰が見ても完璧でなければならない」といったラベルが貼られている。なぜなら、自分に自信がなく、それを見ないことにエネルギーが奪われ、大切な情報を見逃しているから。大切な情報が入ってこない為に「幻想」に生きようとしてしまう

まず、「こんな私」が「私なんだ」という本体の自分を見る必要があり、「自信がないのが私の本当の姿なんだ」と承知する必要がある。「仕事ができる」なんていうのは仮の姿で、本当の自分は毎日、心の内でえんえんわんわん泣いている。

✔︎人に迎合することをいつ、教わったの?
✔︎そうなることをいつ、教わったの?

自信がないのに年がら年中ギャップの中で苦しんできたんだよ。

✔︎本当はどう言いたかったんでしょう?
✔︎本当は自信がない人間でお母さん、そんな力は僕には無いよ。
✔︎僕はダメな人間なんだよといいたかったでしょ?

それでいい。「自信がない」ことと「あなたの価値」とは別なんだよ。「自信がない自分」を許してあげよう。それは自信がない「今の自分」。未来はまだ誰にもわからない「今」を受け入れると「未来」が変わってくる。どんな自分でもいい。正直に今の自分を受け入れる。受け入れたら壊れそうに感じているかもしれないけど、逆だよ。壊れないどころか地に足がつく。やったらわかる。自信がないのは自然なこと。だって、私たちは誰もが今の自分のビギナーだから

弱々しく帰っていったものの受講生は「自信がない」ことを受けれた。それどころか次の講座に来た受講生は「自信がない」ことに堂々としていた。

自信がないですけど、何か?」(笑)そう言える受講生はもう大丈夫。もちろん、長年、「本体の自分」と「できる風な自分」との間を行き来していたのだから、これからも自信がないことに揺らぐこともあるだろうが、いつでも戻れる。「自信がないですけど、何か?」な自分に。

今の自分を受け入れることからしか未来は始まらない。そして、それは現実の不具合をきっかけにすることが多い。ピンチはチャンスって本当なんだよなぁ

毎年、同じ「夏」がやってきても、今年と同じ夏は一度も無いように、ずっと同じ自分をやっているようで、実は私たちも刻々と変化していっている。だからこそ、私たちはいつも自分にビギナー。今の私はいつでもフレッシュな私。

受講生のこれからが始まる。
本体の自分と環境適応的に作ってきた自分との統合の旅が始まるんだ。4nessコーピングはその旅をご一緒する良いパートナーとなり得ると私は自負している。