人にこう思われたい


感情の取り扱い事例
「そう見せたい人なんだ」が伝わる

初対面の場で「こんなふうに思われたい」といった願望や欲求を持つことは誰にだってある。

例えば明るい人と思われたいも「こんなふうに思われたい」のひとつだろう。知的な人、お洒落な人、成功している人、優しそうな人、かっこいい人、かわいい人、強そうな人、弱そうな人…たくさんの「こう見られたい」がある。

もちろん自分が見せたいように上手く見せれる人もいるが、
見せたいように見られないことが多いんじゃないのかな。

今回の感情の取り扱い事例で登場するのは、私の講座に初参加の受講生。初めての受講は緊張するものだが、今回の受講生の受講態度はいつもの初参加の受講態度とはすこし違っていた。例えば、ちょっとしたことを横文字や難しい言葉で言う。知っていることを全部話そうとする。
「頭がいい私」を知って欲しい、「知的に見られたい」思いがはっきり伝わってくる

他の受講生は彼女のことを決して頭がいい人とは思わないだろう。
なぜなら、私たちが知的と感じる人は知識豊富なだけの人じゃない。豊富な知識に加え、場を読むことができる。その場にいる人の感情への配慮や心遣いを忘れない人を知的な人と思うからだ。

彼女の「知的に思われたい」思いと行動は「知的と思われたい人だ」と伝わってしまう。つまり「そう思われたいと思っている本根」が伝わってしまうのだ。まぁそれが彼女の本当の思いだから。

「なぜ、わざわざ難しい言葉や横文字を使うんだろう?
そういった言葉を使われた人はあなたのことをどう思うだろう?
あなただったらどう感じる?」

と受講生に質問すると賢い受講生は少し考え「嫌な人だと思う…」と答えてくれた。素直じゃん!力がある。

じゃぁ、なぜそんなコミュニケーションの取り方をするんだろう?

本当に賢い人は賢さをアピールする必要があるのかな?
例えば、私たち日本人にとって日本語を話せることは「普通」や「自然」なことだから「日本語が話せる!聞いて!」と敢えてアピールすることはしないよね。でも、日本語が話せなかった人が話せるようになったら日本語が話せることをアピールするかもしれない。つまり知識をアピールしたいあなたにとって、知識があることは特別なことで自然なことではないことを証明している。自分のことを心の奥では「知識がない人」と感じているんじゃないのかな。

そこには、あなたのセルフのB(自己概念)がある
『知識がある人は尊敬される』と思ってない?自分が周りから認められないのは知識が足りないせいだと分析していて、認められるには知識がある人と思われる必要があると感じている。つまりあなたの尊敬されたい態度(知識自慢してしまう)の裏には「尊敬されれば大切にされる」「認めてもらえる」といった本当の欲求があるそれほど「認められない自分」を感じているとも取れる。

つまりは根っこの自己概念は「私は認めてもらえない」なんだよね。セルフのB(自己概念)は現実に投影される。無意識に人が敬遠するような行動を取ってしまい、周りから認めてもらえない現実を作り出す。

あなたは自分のことを嫌っている
知識がない自分を嫌っていたんじゃないのかな。だから知識豊富といった今のご成功があるのだけど、本当の欲求は満たされていないんじゃない?満たされないからもっと知識を入れるけど、やはり満たされない。

人はどんな人を嫌うのだと思う?
人はね「自分を嫌う人」を最も嫌うんだよ。自分のことを好きじゃない人は不安定でしょ。その不安定な人と一緒にいたら、こっちまで不安定になっていくから無意識的に遠ざけようとする。
あなたは、まんまの自分を嫌っているその「自分を認めていない」ことが実は人から認められない根本原因だとしたらどう?

じゃぁ、知識はないままでいいんですか?

そう思うよね。知識がないところを努力して補うことは大切だよ。
でも、頑張ってきたことは「認められたい」といったあなたの本当の欲求を満たせている?

受講生は首を横に振った。

まずは自分の本当の欲求に気づくこと
私は認められたくて知識を得たり、努力してきたんだなぁ…と深く感じましょう。そうやって努力してきた自分を労いましょう。そして、ご自身がご自身を認めることを始めましょう。今はやり方がわからないでしょうが鍛錬していきましょう。「散々がんばったのに結局認められなかったなぁ…」といった自己確認を緩めていきましょう。

受講生は首を縦に振った。

4nessコーピング講座は心理学の知識を得る場ではない
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