「ずっと自分が悪いと思ってた…」それがモラ夫! <3>


感情の取り扱い事例
【まずは力をつけよう】

前回までのあらすじはこちら

改めて、今後の戦略を一緒に考えた。

基本としてあなたには 「自信」「自己尊重」の問題がある
自分に価値があることをしっかり認識するトレーニングをしなければならない。

もしくは、
男に復讐していたとすれば、大抵が父親への復讐心が根っこにある。
それはトレーニングしながら見ていきましょう。

受講生は元気に頷いた。
問題は自分の中にあるのだとわかったら気が楽になった」と言っていた。

続けて、
「だって、自分に主導権があるってことですよね⁈
相手が変わらないと変われないと考えると絶望的な気分になっていたし、
運のせいにもしていた。運が悪いんだと自分の運命を呪ってもいた。
でも、私が変われば全てが変わると思うとやる気が湧いてきました!」
とも話してくれた。

最初に講座に現れた時の受講生は、モラハラに気づかずに「全て自分がダメなんだ」と盲信的に自分を責めていた。今も「原因が自分」というのは以前と変わらない。しかし、同じように見えて全く違う。その違いは行動統制感だ。今回の「原因が自分」は自分でコントロールできる、自分にはやれると感じていた。

相手からも、運命からも、精神的に自由になった受講生に出した課題は植物を育てること

お花でも野菜でも何でもいい。
育てることにチャレンジしてもらいます!

この課題の最大の目的は、植物を育てながら自分の感情がどう動くかを見つめること。
つまり、セルフモニタリングにある。
子育てにも日々追われていた受講生は、自分を見つめる時間を持ち、自分を見つめる力をつけていく必要がある。

仮に父親への復讐が隠れていたとしてもトレーニングする中で、腹を割って父親と話をすることができれば問題は解消されるだろう。

父親と話をする際には、「和解が必要だ」といったbeingの深い洞察の取り組みが必要で、
セルフモニタリングしていなければ、そこにもやっぱり気づけない

受講生はこれから自分を見つめながら「自信」「自己尊重感」を育てていく。
確かに、「自信」や「自己尊重感」はすぐには育たない。
しかし、正しいやり方で取り組めば必ず育つ。

彼女に力がつけば、夫が変わる可能性だって出てくる。
夫婦関係をそのまま続けることも、別れることもできる。

彼女が喜んでいたように、人生の主導権は彼女の手中に入ってくる。

受講生は「課題が植物を育てること???」と驚いていたが、
何だかとても楽しそうだった♪

*最新刊、「そろそろ『わたし』でいきていく」のWEB連載(第2・4水曜日の更新)の
 第10回目が掲載となりました!
【他人の言動がどうしてもゆるせない!怒りの感情との上手な付き合い方】こちらから