復讐という生き方


感情の取り扱い事例
ずっと悩みの種だった症状が一週間で治った

「見てください!」とほぼ完治した患部を見せてくれた受講生。
受講生は原因不明の病気と何年も付き合っていた。夏場になると身体に発疹が出来、日常生活に支障が出るほど症状が重くなるため、患部には薬を塗り、内服薬を飲んではいたが、夏を前にしてその症状はまた出始めていた。

そういったことが過去にも無かったか尋ねると、小学校の時にもあったという。受講生が小学生頃、父の強い希望により家を建てることになり、田舎へ引っ越すことになった。賑やかな街からの突然の環境の変化。転校して2ヶ月が経とうとした頃、今と同じような症状が出始め、それから2年弱続いたという。引越しのタイミングは受講生の姉の中学入学を機に図られていて、受講生は「俺より姉のこと重視だった」と語った。

現在の発病のきっかけも転勤だった。やはり利便性の良い場所から随分離れた場所への転勤。「今でも人事の奴と会ったら、一言言ってやりたいと思っている」と言うので、独り身の彼はこの転勤に体良く使われた印象を持っていた。

発病するきっかけとなったこの2つの話には共通点がある。

引っ越しは家を建てたい父の希望で、姉の中学校入学を軸になされていて自分のことは後回し。人事異動でもぞんざいな扱いを受けた印象を持っていて、どちらも本人の希望ではない。「はぁ⁉︎」といった思いはあっても抵抗できないといった点だ。

父や人事の人に復習してるのね。

自分を大切に扱わなかった父や人事への怒り。
あなたを恨むからね、私は幸せを選ばないから。
あなたたちのせいでこんな風になっているんだよ。
こんなに不幸せになっているのはあなたたちのせいだよ。
私を大切に扱わないからだ。ザマーミロ!

あなたはその人たちを恨んで、その人たちを満足させないために不幸せな人生を選んでいるよね。

なんのために?あなたたちが私を大切に扱わないから、自分はこんな苦労させられて、嫌な思いにまみれてる。それは全部、そうさせられた人のせい。自分をこんな目に遭わせた人への恨み、呪い、怒り。相手に罪悪感を持たせる復讐のために自分は不幸を選択する。

恨みを晴らそうという人生は、嫌いな相手とずっと一緒に生きている状態。せっかく一度きりの貴重なあなたの人生を嫌いな人のために生きていいのか?本当に?勿体無くないか?

仮に人事がわざとあなたへの嫌がらせで移動を命じたとしよう。だとしたら、最高の復讐は、移動などは微塵も気にせずあなたが幸せになることだ。マザー・テレサは「愛の反対は憎しみではなく無関心」と言った。あなたの人生に関わらせる人は誰かを選ぶのはあなただ。あなたが誰を重視するかを決めるんだ。それは役職とか、どこで働くとか、何をするか等には関係ない。あなたの心に誰を関わらせるかは自分で選ぶ。誰を重視するかをえらぶのはあなただ。

受講生は合点がいったよう。この講座の一週間後の講座に現れた受講生の開口一番が冒頭の「見てください!」だ。病気の原因の根っこに触れ、受け入れる力がある受講生は受講後、2、3日で薬も飲まなくなっていたという。

これから自分の人生を取り戻していく。その力はコーピングでつけていくことができる。受講生のこれからが私は本当に楽しみでならない。

感情は出来事をどう解釈したかの結果にすぎない。といっても気になって仕方ないこともある。どうして?と不合理さに苦しむこともある。しかし、感情はいつからでも何度でも選び直すことができる。今と未来しか人は変えられないと言うが、過去だって変えることができる。

あなたがいつもいつも気を配っておかなければならないのは、あなたの幸せだ
幸せは物理的なものだけで満たされることもなければ、逆に失われることもない。