愛があるからこそのトラブル

感情の取り扱い事例
【私たちは私たちを気分良くしておくことができる】

トラブルには大概、根底に愛がある。

例えば、子育てに悩むのは「この子が幸せになるように」と願うからで、どう育っても構わなければ子育てに悩むこともないだろう。

例えば、パートナー同士でのトラブルは「愛している」からであって、やはりどうでも良い相手ならトラブルも起きないのだ。

愛があるからこそのトラブルがある。

今回の受講生は親子関係で悩みを抱えていた。しかし、私が話を聞いたところ、彼女のお子さんは十分に、それも良い成長をなさっていた。それこそ、受講生が愛情深くお子さんに関わってきた証だろう。
以下は、講座後のアンケートだ。受講生の素晴らしい気づきが綴られている。

1.この講座の中で印象に残っていることは何ですか?!
家族の関係をただ見守るだけでいい、今の私の関わり方がベストと先生におっしゃって頂き安心しました。ありがとうございます。

これまで、何とかしなくちゃと焦って空回りしていましたが、今ひとり静かで穏やかな時間を楽しんでいます。
振り返ると、状況的にひとりでいても決して心穏やかではない時間がたくさんありました。

「私が何とかしなければ!」と感じて、どうすることもできなかった今までを振り返ると、ここまでよく頑張った〜と自分を労う気持ちです。

そして、アドラーの『課題の分離』が腹落ちしました。私と家族の課題は別なのですね。初めてのコーピングの講座で先生がおっしゃった『境界線が曖昧 己が脆弱だから己をつくっていく必要がある』というお言葉もしっくりきています。ありがとうございます。

2.この講座で何が変わりそうですか?また、変わりましたか?
『人の役に立つ』という意味を改めて考える機会となりました。家族仲良く、イライラさせないように…と、顔色ばかり伺ってハラハラ、ドキドキ。バラ色の気分も家族の誰かの不機嫌で秒殺でした。
そして、私は役に立てない無価値感でチーン。

役に立ちたいと願い、そういった行動をするから、役に立たない夫が育ったとしたら笑うしかないですね。無駄な努力してました。

そんな私を見て子ども達も同じように夫の役に立とうとしていましたねー。子どもの頃の私とも同じでした。

夫にはこれからはもっと私の役に立ってもらいましょう!
私のご機嫌をとってもらいましょう(^ ^)

こちらから手を差し伸べるのではなく、頼られたらやれる事は喜んで、やれないことは正直に伝えたいと思います。

子供たちは親を頼らず自立して頼もしいし、
私は一方的な夫の話を長々と聞くことは今はもうない。

この現実は少し寂しいけど、
すごーーーく楽です!

これをずっと求めていましたーーー!

魔法のランプから出て自由になったジーニーのように開放感に満たされています\(^-^)/

なんとも…家族を愛しているからこその想いを抱えてらっしゃたのがよくわかるアンケートだ。


母が子どものことを思う
幾つになっても母として我が子を思うことはとても自然なこと。その想いをダメだと思う必要もなければ、悔いる必要もない。

その想いを持ちながら、母はデンと構えて見守る

慣れないうちは難しいかもしれないが、意識していれば「デン」も上手になっていく。それに、大人になってしまった子ども達の人生は彼ら自らが切り開くしかないのだ。「彼(彼女)ならできる!」と信じて見守るぐらいしか、親としてできることは残っていない。


私には忘れられない話がある。
私が小学生か中学生の頃の話だから詳細は曖昧なのだけど「私もそういう母になってみたい」と子ども心に感じた。
あれは確か、学生運動によって逮捕された息子が当時を振り返って綴った手記。面会に訪れた母は彼に向かってこう言ったらしい。「私のことは心配しなくていい。あなたが出所する時まで白髪一本増やさずに待っています」と。そして実際、出所すると母は老けることなく彼を迎えたと言う。
母に申し訳ないと思っているだろう息子を思っての母の発言、その母の気丈さに当時の私はとても感動した。

母だろうが妻だろうが娘だろうが、
自分の今の感情の責任は自分にあって、
私たちは私たちを気分良くしておくことができる。
自分の自信の無さや不安をだれかに投影するのはおしまい。
自分の人生の主導権はいつも自分にあって、誰かや出来事に渡さない。

知的で愛情深い受講生はさらに輝きを増されるはず。
美味しい懇親会をまたご一緒しましょう!

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