感情の取り扱い事例
必要だから、がんばりなさい
同じワークをやっていても成熟度合いによって感じ方は変わる。
受講生は基礎講座やマスター講座を学び続けていた。
自分を深く学ぶプロセスに終わりはない。残念なお知らせだが、あっという間に解決してくれる魔法は存在しない。自分で直面化し、自分で気づき、自分で受け入れていくしかない。
そんなプロセスを繰り返すことで少しづつではあるが、しかし確実に自分の中心に戻っていく。
受講生は辛かった過去の自分と直面化する中で、確実に変化していた。その変化をはっきり意識できたのはマスター3回目の幼少期のBを探るワークでのこと。
マスター3回目のワークでは幼い頃の自分と向き合うのだけど、今までと向き合い方が180度変わっていて驚いた。幼少期の辛い自分を労い慰めるのではなく、頑張れ!と応援したのだ。
受講生に話を聞くと、以下のように答えてくれた。
「当時は確かに大変だったし嫌だったけど、社会を生き抜く上でつけるべき力を付けようと頑張っていたから辛かったんだと思う。
あの時に踏ん張ったから今がある。だから、それは大切なことだから頑張れって伝えました。」
受講生の過去が変わっていた。
黒歴史のように感じていた時間が、自分にとって大切なことを身につける必要な時間だったんだと。だからこそ当時の孤軍奮闘している自分にエールを送りたいと。
今と未来しか変えれないと言われるが、認知や解釈が変わると過去も変わる。
受講生はひとつ高い場所に登ったんだ。
上から見渡す景色は同じ山でも随分と印象が変わる。登っている最中は木々しか見えず、どこを歩いているのかさえ分からなくなりそうだが、上に行く程どの道をどう上がってきたのか良くわかる。そして、その道が険しかったかどうかも、回り道だったのか早道だったのかもよく見えるものだ。
渦中は理解できなくて当然なのかもしれない。登った人しか振り返れない道を受講生はしっかり見ることができた。そして、どんな道だろうが自分には必要だったと受け入れた。だから、当時の自分を力付け、後押しすることが出来るようになったんだ。
良くそこまで成熟なさった。私が講座を始めた当初から受講し続けてくれている受講生はかれこれ7年ぐらい前から関わっているが、深めていくスピードが加速しているように感じる。
強くなりましたね。私は純粋に嬉しい。
これから、より強く、よりしなやかに、輝きを増していくはずです。どんなに成熟が進んでも、私はいつでもあなたを応援しています。いつでもお手伝いするつもりでいますから、安心してお進みになって!