がっかりした感覚こそ、始まりの合図


感情の取り扱い事例
【「勇気がなかった」と言えるって、勇気があると思わない?】

人は事実に直面化し、気づきを得て成長する。
事実に直面化するにも気づくにも力が必要だ。
なぜなら、心底がっかりすることも多いから。

例えば、今まで「周りの人がダメだから結果が出てない」と思っていたのに、結果が出てない原因が「自分だった」としたら…。
誰だって、そんなことに直面化したくないだろうし、直面化したとしても受け入れるには時間がかかるだろう。
変化や成長、成熟は「気づき」から始まるので、事実を受け入れなければその大切な「気づき」は起きない。


講座の最後に「質問などはありませんか?」
という私の問いに受講生から手が上がった。

受講生は「質問ではないのですが…」と前置きして
「私は勇気がなかったんだということに気づきました」
とその日の講座で気づいたことを改めてシェアしてくれた。

「自分に勇気がなかった」と言うことがどれほど勇気が必要なことか…。想像するのに難しくはないだろう。だからこそ、受講生は心の底から「自分に勇気がなかったんだなぁ…」と感じ入っていたのがわかる。

発するのに勇気が要る言葉のひとつに「怖い」があるだろう。ステレオタイプな男らしさに反するからこそ、男性が「怖い」と言葉にするには相当な勇気がいると想像する。そんな言葉に似た、勇気ある発言だった。

「勇気がなかった」と言える人は勇気がある人だと思わない?

受講生はほっとした表情をし、私の言葉でこの講座は終了した。


受講生に力がついていくプロセスに、
私はいつも喜びを通り越して感動さえ覚える。

事実を観て、受け入れ、気づきを得る。
シンプルだが難しい。
難しいけど、これを乗り越えると別世界に行ける。

この受講生はひとつクリアーした。
事実を認め、受け入れた。それは自分を認め、受け入れたも同然だ。ありのままの自分を受け入れることに成功したんだ。この成功体験は今後、いろんなところに良い影響をもたらすだろう。
観ないようにしていたことも受け入れていくだろうし、
受け入れた分、コトは前進していくだろう。
そして、より成熟していくはずだ。
彼の良さももっとラクに発揮される。

あぁ…感動したよ。
よく向き合えました‼︎素晴らしい!
そのがっかりした感覚こそ、始まりの合図です!

 城ノ石ゆかり公式サイト
http://jounosekiyukari.com

 LINE公式アカウント 登録してね!