ダイエットには3つ全てのベクトルが大切
第3のベクトルは、簡単に言うと「思い込み」のベクトルとなる。
「思い込み」には有効なものと、制限をかけるものの2種類あるが、
どちらにしろ、思い込みの怖さは無自覚であることにある。
思い込んでいる時にはそれ以外を考えられない。
つまり、
思い込んでいるものが普通で、それ以外の選択肢は無いに等しい状態。
「制限をかける思い込み」はあなたの可能性を閉じてしまう場合がある。
例えば、有名なお話だとノミのお話。
ノミのジャンプ力は自分の体長の150倍だそう。相当な飛躍力!
ただ、ノミを小さな箱に入れると、ノミはジャンプするたびに飛べない事実をつきつけられます。すると、ノミは箱の高さまでしかジャンプしなくなるんです。箱の高さまでしか飛べないという思い込みが生まれるからです。
これを学習性無力感とも言います。高く飛ぶということに対して無力感を学習してしまうのです。飛べない思い込みはノミのジャンプ力に制限をかけます。
つまり、私の「きっと今回もダイエットはダメだろう…」といった思い込みは何度かダイエットにチャレンジしたが、成功しなかったことから生まれた学習性無力感という思い込みです。
加えて「50歳だから代謝が落ちるのは仕方のないこと」と年齢の壁を受け入れてしまっていた私は「きっと今回も私はやせないんじゃないか?」という無意識の制限を自分にかけていたのです。
「できない」制限を「できる」ようにするには
ノミの話に戻しましょう。
飛べなくなった。いや、飛ばなくなったノミをもう一度飛べるように制限を外すにはどうするか?
高く飛べるノミを箱に入れ、箱の蓋を外すのです。高くジャンプできるノミを見ることによって、箱の高さまでしか飛べないんじゃ無いか?といった制限の思い込みを外すことができます。
私のダイエットグラフが2ヶ月でマイナス10キロ落ちているのを見て、
あれ?私にもできるかも!と可能性が広がった人がいれば、それは
・2ヶ月ぐらいじゃ、人は変わらない。
・ダイエットはゆっくりしなければリバウンドする。
といった、「制限をかける思い込み」が少し緩んだことになります。
つまり、
あなたがダイエットに失敗してしまうのは、あなたが悪いわけでも、年齢や代謝のせいでもなく、
この「制限をかける思い込み」が足を引っ張っていたのです。
次回はどうやったら「制限をかける思い込み」を見つけ、緩ませていくのかについて書いていきます。